1956年にアメリカで出版されて以来、世代を超えて愛され続けてきた犬絵本『Harry the Dirty Dog』(日本語翻訳版『どろんこハリー』(福音館書店))。
ちょっぴり短めの足とぽっこりしたおなか、ちいさなしっぽ。
楽しいときは走り回り、怒られるとシュンとしょげ、なにか思いつくと全力疾走……。なんとも素直で犬らしい魅力あふれるハリーが奮闘する名作絵本です。
--ハリーをいつかグッズにできたなら……。
そんな絵本の家スタッフたちの熱い想いが実り、この度、ついにオフィシャルグッズが誕生します!
1作目の絵本『Harry the Dirty Dog』だけでなく、『No Roses for Harry!』(ハリーのセーター)、『Harry and the Lady Next Door』(ハリーとうたうおとなりさん/大日本図書)、『Harry by the Sea』(うみべのハリー)からのシーンも登場。今回のグッズ展開は、ポストカード、トートバッグ、プチタオル、パタパタメモの4種となります。
シリーズ4作の絵本から、代表作の表紙としてよく知られている表紙柄、お祝いのメッセージカードにも使いやすいプレゼント柄などが登場! 表情豊かなハリーがかわいらしく、思わず笑顔になってしまうポストカードです。
今回のイチオシがこちら。ちょっとしたおでかけにもぴったり! トートバッグ専門ブランドとして人気のROOTOTEとのコラボで生まれたトートバッグです。
マチが広く自立するしっかりとした厚手の生地で、環境にやさしいリサイクルコットンを使用。スナップボタン付きで、お弁当や財布、ドリンクなどを入れるのにピッタリ!
ワンマイルバッグ、おさんぽバッグとしても便利です。
今回のこだわりは、表とサイドにあるイラストとロゴ部分を刺繍にしたこと。温かみあふれるクラフト感のある刺繍は、ハリーの世界観にぴったりと考えました。
試行錯誤を重ねて刺繍で絵柄を再現。糸はスモーキーなグレー色を選び、おとなにも嬉しいシック×キュートなデザインに仕上げています。(※5月上旬販売開始予定)
仕様:横(上部)31(下部)28×タテ21×マチ12cm 持ち手:35cm/イラスト部分刺繍/スナップボタン、外側2箇所(両サイド)・内側1箇所ポケット付
ちょっとしたギフトにも! 使いやすく定評のあるプチタオルは、人気の表紙柄で。
縁は二色の色を使ったメロウ巻き。
仕様:25×25cm
サンプル制作時からスタッフ内でかわいい!と大好評。ビーチでくつろいでいたり、野原をかけていたり……。シリーズ4作の絵本からそれぞれハリーらしいシーンをピックアップしました。
4柄各20枚ずつ、計80枚入りでボリュームたっぷり。
パタパタメモは、パタパタ開くと中にもかわいい見開きカバーがあり、4種のメモが収められているちいさなブック型のメモ帳。いろいろな絵柄を楽しめるおススメの一品です。
仕様:外装 10.5×7×1.5cm 80枚入り(4柄x20枚)
▼ 絵本やグッズはこちらよりお求めいただけます。
(※トートバッグのみ5月上旬入荷予定となります)
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ハリーは黒いブチのある白い犬。なんでも好きなハッピーな犬だけど、たったひとつ、きらいなことがありました。それはお風呂に入ること……。
ある日、お風呂の準備をかぎつけたハリーに名案が浮かびます。
そうだ、体を洗うブラシを隠してしまおう!
ハリーはブラシをくわえて一目散に階段をかけ下りると、うら庭に埋めてしまいます。
そして家から逃げ出すと、大喜びでどろんこになって遊びまわり、汚れて白いブチのある黒い犬になってしまいます。
帰宅すると、すっかり姿の変わったハリーに気づいてくれない家族。ハリーは途方に暮れるのですが……。
家族に可愛がられつつも、犬である自分の気持ちにも正直なハリー。
思い立ったらすぐ実行し、そのせいで困ったことになるのですが、最後には家族に温かく迎えいれられます。
ちゃんとした理由があって行動しているのに、なぜか大変なことになったり、怒られてしまったり……まるでちいさな子ども達も日々体験していそうなお話ですが、絵本を読んだ子どもたちはそんなハリーに共感したのかもしれません。幼いころ一番好きな絵本が『どろんこハリー』だったというファンに話を聞くと、泥だらけになって遊ぶところや、家族にはハリーがわからなくなるけれど、読者の自分はハリーだとわかっているところがともかく面白かったそう。
自分にまっすぐなハリーと、ユーモラスなトラブル。そして結局のところ、ハリーが大好きな家族。
くすっと笑えて、しあわせな読後感で心を満たしてくれるこの物語はNY出身のジーン・ジオン(1913-1975年)によって書かれました。
そして見事にハリーに命を吹き込んだのが、マーガレット・ブロイ・グレアム(1920- 2015年)によるイラストでした。力強く生き生きとした線によって描かれるハリーには躍動感とあたたかな手触りがあり、犬らしいおおらかでハッピーな気分が伝わってきます。
ハリーが誕生した1950年代は、40~70年代と言われるアメリカ絵本の黄金期にあたりました。同時代の絵本作家には、モーリス・センダック(かいじゅうたちのいるところ)、マーシャ・ブラウン(三びきのやぎのがらがらどん)、マーガレット・ワイズ・ブラウン(おやすみなさいおつきさま)などが顔を並べ、現在も読まれ続けている数々の絵本たちを生んだ時代の活気が感じられます。
マーガレット・ブロイ・グレアムは、ジーン・ジオンと初めて出版した『All Falling Down』(あっおちてくる ふってくる)と 『The Storm Book』(あらしのひ/文:シャーロット・ゾロトウ)でコールデコット・オナー賞(1952、1953年)を連続受賞しました。その後出版した『Harry the Dirty Dog』は世界中で人気となり、シリーズ化されます。
70年近くにわたり愛されてきた『Harry the Dirty Dog』(どろんこハリー)の世界を、ぜひグッズでもお楽しみください!