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キャンペーン情報

直営店一時閉店に寄せて~お店じまいのご案内

皆さまへ

小松崎代表近影
代表・小松崎敬子近影

絵本の家は1984年の創立以来、英米はもとより、フランス、ドイツ、韓国、中国など約30ケ国以上の海外の出版社から仕入れた4000タイトル以上の洋書絵本を輸入販売してまいりました。
2004年には、洋書を実際に手に取って選びたいというお客様のご要望にお応えして、商談用のショールームも兼ねた直営店をオープン。目白の洋書絵本屋として、派手な宣伝もせず、ただただ私たちの選んだ外国の絵本をお見せする場として、赤字が続いても止めないということだけを決めて続けてまいりました。

あれから21年。
お店は洋書絵本の輸入卸をしてきた絵本の家の表看板となりました。
しかしながら、このたび、ビルのオーナー様が立て直しをなさることになり、本年の12月に一時閉店の運びとなりました。
ここで、閉店の前に私たちが選んで輸入してきた絵本をぜひ、もう一度皆さまに見ていただきたいと思い、ご案内を申し上げます。

私たちがたくさんの英米絵本の中から、話題作が出るたびに揃えてきたものは、

「しかけえほん」
『不思議の国のアリス』、『オズの魔法使い』が長い間、いちばん人気でした。
作家のロバート・サブダさんとマシュー・ラインハートさんが来日、お店でワークショップを開催し、大盛り上がりをしたこともありました。
ポップアップ絵本は新刊が出る都度、品揃えを増やしてきました。

「クリスマス絵本」
英米では美しいものが毎年出版されますから、ついついたくさん仕入れをして、年々、タイトル数が増えていきました。

その他のロングセラー絵本もあります。例えばモーリス・センダックの絵本はほとんど取り揃えておりました。本国で絶版になっているものもいくつもあります。また、ここ数年は英米以外の多言語絵本も充実してきています。そのあたりもぜひ閉店前にご覧になっていただきたいです。

私は30代に絵本の家を創立し、77歳の現在まで、絵本の家にかかわってきました。
大変な時期もありましたが、お店でお客さまと絵本の話をすることが、仕事の中で一番楽しいことでした。
2020年に岩崎書店と合併して以来、お店番はしておりませんが、閉店最後の12月27日(土)、28日(日)は在店予定です。

どうぞ見かけましたら、お声をかけてください。
多くの皆さまのご来店をお待ちしております。

株式会社岩崎書店 代表取締役
小松崎敬子

  

1989年7月10日、現在の倉庫場所に開店した旧・直営店
2004年7月、現在の場所で直営店開店
当時はカフェも併設
現在の絵本の家直営店内